アイマジックの見方

 2種類の見方があります。本の前に指がある見方(背景より手前で像を結ぶ)が交差法、本の後ろに指がある見方(背景より後ろで像を結ぶ)のが平行法です。

● 平行法(平行視)
 この方法で見ると画像は紙面より後退したところで大きく見えます。意識して目を左右に離すことはできないので、まず、遠くを見ます。部屋の中なら壁や本箱や食器棚などです。目はそのまま遠くを見ていて本を顔の前30cmから50cmのところにそっと差し入れてください。この時、大切なのは紙面に目の焦点を合わせてはだめです。目はぼーっとさせたままで、何かが見えて来るまで根気よく繰り返してください。
 もう一つの方法としては、まず本を鼻に付くまで近づけます。当然目の焦点はあいません。そのままの状態で本を少しずつ離していきます。もちろん、この場合も目はぼーっとさせたままです。そうすると、ふいに画像が浮かんできます。焦点があってしまって、模様しかみえなかったら、もう一度やり直してください。

● 交差法(交差視)
 この方法で見ると画像は紙面の手前に浮かび小さく見えます。右目で左の点を、左目で右の点を見ればいいのです。目線を交差させるのです。目の筋肉に力を入れて目と目の中間点を見るようにして、意識は紙面に持っていきます。平行視よりできる人は少数です。なかなか見えない人は顔を本にくっつけるようにして、少しずつ顔を離していってください。この時、眼の焦点は交差したままにしてください。
究極のアイマジックの見方

 アイマジックで平行視ができない人に、ものすごく高い確率で見える方法をご紹介します。
 もともと、アイマジックは誰にでも見えるものなのです。ちょっとしたコツで見えるようになるのですが、そのコツがなかなかつかめない人が見えないと思いこんでしまうわけです。
 平行視は本の向こう側に焦点を結ぶので、近視の人にはどちらかというと見えにくいです。でもそんな細かい理屈は抜きにして、誰にでも見える簡単な方法をお教えしましょう。
 答えは遠視のメガネです。遠視のメガネを通して画面を見るのです。でもそのとき遠視メガネを耳にかけてはいけません。眼と本の間を静かに動かしていると、ふいに見える場所が見つかります。
 遠視のメガネは、一〇〇円ショップで売っているもので十分です。度が強い方が見えやすいです。時々本に付録でついてくる、レンズを通して見えやすくさせるものには、遠視メガネ用のレンズと同じものが使われています。
 アイマジックは一度見えるとコツがつかめますので、どうしても見えない人は遠視メガネを購入して再度試してみてください。コツがつかめれば肉眼でもすぐ見ることができるようになります。
遠視のメガネを裏側から眼と本の間に入れて見る
メガネを眼と本の間でゆっくり動かす
メガネを透して本にアイマジックが浮かんでくる
アイマジックが眼を良くする理由

目の筋肉を鍛えよう
 人間の目の中にある水晶体は、カメラのレンズのような役割をしています。目で捉えたものが網膜に達した時に焦点が合えばものが見えます。わたしたちの目は、遠くのものでも近くのものでも一瞬のうちに焦点を合わせています。遠くや近くのものが瞬時のうちに見えるのは、目の水晶体が厚くなったり薄くなったりして焦点を合わせているからなのです。
 この時働いているのが、水晶体を支えている目の筋肉です。遠くを見ると水晶体は両側に筋肉によって引っ張られて水晶体が薄くなり、近くを見ると筋肉が緩められ水晶体が厚くなって焦点を合わせます。アイマジックはこのように筋肉を動かし鍛えることで視力アップ効果を得ようとしているのです。

目の筋肉にはトレーニングが必要です
 コンピューター・ゲーム・テレビ・新聞・雑誌などが豊富にある現代社会では、知らず知らずのうちに目を酷使しています。結果、目の筋肉は疲れがたまります。疲れた目でものを見ると、目の焦点がうまく合いづらくなってきます。
 目を正しく働かすためには、目の筋肉をほぐしたり、鍛えたりするトレーニングが必要です。アイマジックを毎日見ることによって、目の筋肉はほぐされ鍛えられるのです。

画面を見る距離はどのぐらいがいいのか?
 テレビやコンピューターやゲームを近くで見ると目が悪くなりますが、遠くから見過ぎてもいけないということはあまり知られていません。テレビは映像が連続していて、わたしたちの目では全部をキャッチしきれません。
 いつも見ていると目はすべてを見ようとして疲労し悪くなります。目にとってテレビとの一番いい距離は、3mから5mです。できれば画面が大きいほうが良く、置く場所は目の位置より、やや低めがベストです。
 テレビやゲームは1日で3時間ぐらいまでなら、目は疲れません。それ以降は、1時間に10分は画面から目を離して目を休ませてあげてください。また暗い部屋でテレビを見るのは、良くありません。

目は1点だけ見つづけるとよくない
 アイマジックと同じ役割で目を閉じたり開いたりするまばたきがあります。目を閉じたり開いたりすることによって、目の筋肉が鍛えられます。目が疲れている時、あるいは眩しいものを見た時、まばたきするのはそのためです。
 ものを見る時、ただ1点だけを見つめていると目は疲れてきます。その点アイマジックは見ることで筋肉を使い視点は前後に動き、目は自然に鍛えられるのです。

視力回復に役立てよう
 目が焦点を合わそうとする時には、筋肉が作用して動くので、ものの動きに反応できます。アイマジックによって意識的に視点を移動させることで、視力回復にも役立ちます。アイマジックの中の絵を見ることによって、筋肉は動きを増します。

平面を立体視しよう
 アイマジックはコンピューターの見過ぎやゲームのやリ過ぎやテレビを見たあと、無意識のうちに遠くを見るのと同じ効果があります。疲れた目を回復させる方法なのです。アイマジックは、無意識に視点を移動させることができるのです。平坦な模様にしか見えなかった絵が、立体になるのです。


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